【短編】間違い電話
3Coll 再び出会う日
そして、今日は琴也の家へ行く日。
リビングに荷物を置いて忘れ物が無いか最終チェックをする。
「琉乃、準備ちゃんと出来た?忘れ物してない?」
お母さんは弁当をあたしに渡しながら聞いた。
「うん。さっき確認したよ」
それを受け取り、鞄の上の方の取りやすい安定した場所に入れる。
「琉乃、行って来い!楽しんでくるんだぞ!!」
言葉は強気だけど、後ろを向いて涙ぐみながら話すお父さんは説得力が無い。
「うん」
「礼儀正しくするのよ?分かった?」
廊下を歩きながらお母さんが厳しく言う。玄関に着いて、荷物を置いて、靴を履く。荷物を全部持って、振り返りる。
「分かってるよ。行って来ます」
「行ってらっしゃい」
その声と共に家のドアを開けて外に出る。その間際に『お父さん、寂しいよー!』と、お父さんの親バカ発言を聞いた。
駅までは徒歩10分だから、徒歩で行ける。住宅街を通り、大通りに出て、真っ直ぐ歩く。
あたしは、行き交う車を見ながら、休みなんだな、と感じる。そんな風に思いながら歩いていると、駅に着いた。
チケットはまだ往復でお母さんが取っておいてくれたから、そのまま改札へ行く。
駅のホームでケータイを弄りながら、電車を待つ。
リビングに荷物を置いて忘れ物が無いか最終チェックをする。
「琉乃、準備ちゃんと出来た?忘れ物してない?」
お母さんは弁当をあたしに渡しながら聞いた。
「うん。さっき確認したよ」
それを受け取り、鞄の上の方の取りやすい安定した場所に入れる。
「琉乃、行って来い!楽しんでくるんだぞ!!」
言葉は強気だけど、後ろを向いて涙ぐみながら話すお父さんは説得力が無い。
「うん」
「礼儀正しくするのよ?分かった?」
廊下を歩きながらお母さんが厳しく言う。玄関に着いて、荷物を置いて、靴を履く。荷物を全部持って、振り返りる。
「分かってるよ。行って来ます」
「行ってらっしゃい」
その声と共に家のドアを開けて外に出る。その間際に『お父さん、寂しいよー!』と、お父さんの親バカ発言を聞いた。
駅までは徒歩10分だから、徒歩で行ける。住宅街を通り、大通りに出て、真っ直ぐ歩く。
あたしは、行き交う車を見ながら、休みなんだな、と感じる。そんな風に思いながら歩いていると、駅に着いた。
チケットはまだ往復でお母さんが取っておいてくれたから、そのまま改札へ行く。
駅のホームでケータイを弄りながら、電車を待つ。