となりの席
どうしよう…

絶対無理…

絶対バレるに決まってる…


放課後。

今日はサッカー部の練習は休みだった。
だから、杏奈と2人でマックに寄った。
『アキ、よかったじゃん!西村くんの隣りになってさ。』

『良くないよ。杏奈だって知ってるでしょ、私が気持ちバレやすいってこと。』
杏奈は高1の時も同じクラスで、私の恋バナはたいてい知ってる。
『確かに今までの、今岡くん、山田くん、星野先輩…あと誰だっけ?』
『若槻くん!』
『そうそう、若槻くん。今までの人はアキにふさわしくなかったんだよ!西村くんとアキって、部員とマネージャーだからお似合いじゃん♪』

ふさわしくなかったって…
ってか杏奈、部員とマネージャーだからお似合いってアバウトすぎじゃん。

『私がマネージャーだから、恋愛対象にはならないの。』

杏奈は本当に不思議そうな顔をして、
『何で?』
って聞いてきた。

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