となりの席
中庭には誰もいなくて静かだった。

私がもう一度聞こうとした時、西村くんが、

「俺、日野さんのこと好きだよ。」

って…

私は一瞬固まってしまった。

けど、すぐ聞き返した。

「好き?私のこと?」

ドキドキして、何が何だかわからなくなってた。

西村くんが私を好きだなんて…夢?
現実だよね?

「本当だよ。1年の時から好きだった。けど、同じクラスになっても緊張してなかなか話せなかった。だから、噂が出た時チャンスだって思った。俺のことを意識してくれるんじゃないかって。」

「本当なの?」

私はまた聞いてしまった。

西村くんは頷いて、話し始めた。

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