あおいの光
瑠菜は弾き終わると私たちの方に駆け寄ってきた。
「のぞみちゃん!久しぶり!隣は何ちゃん?」
「村西葵です。」
「へぇ。葵ちゃんかぁ。あたしは瑠菜!よろしくね。」
瑠菜はほんとうに綺麗なコだった。
年は同じくらいだろうか。
瑠菜は私たちにお茶を淹れてくれた。
次第に高瀬教授とのぞみさんは研究の話になりあたしはついていけなくなった。
「ねぇ。あおいちゃん。瑠菜の部屋来る?日本のこと聞かせてよ。瑠菜は3年も日本離れてるからさぁ~」
二階の瑠菜の部屋に
行くと。
またピアノがあった。
アップライトだが家に二台もピアノがあるなんて考えられない。
ものすごいお金持ちなんだなぁと思い知らされる。
「瑠菜ちゃん。いくつ?」
「17だよ。」
「じゃあ一緒だね。」
瑠菜はローマの音楽科に通ってるらしい。
卒業後はパリかウィーンの音大に進むのが目標らしい。
「瑠菜、ピアノしかできないんだ。ママみたく勉強できるわけでもないし、パパみたく絵が描けるわけでもない。わたるは勉強もスポーツもなんでもできるのにね」
わたる。
その名前にドキッとした。
話の流れから
兄弟かなんかだろうけど。
あたしはわたるを思い出した。
「わたるって誰?」
「…うん。双子の兄。日本にいるの。」
「へぇ…」
まさかね。
17歳のわたるなんて日本に何百人もいる。
でもあたしは
なんだかこの瑠菜とわたるが他人とは思えない。
目が似てる。
真っ黒で大きな黒目がそっくりなの。
「お兄さんてどんな人?」
「うーん。瑠菜と全然違うよ。説明しずらいなぁ…。写真見る?」
あたしは二つ返事でうなずきまくる。瑠菜は机から写真たてを持ってきた。
その写真には、
いまより少し幼いわたると
今と全然かわらない瑠菜が写ってた。
「わたる…」
「のぞみちゃん!久しぶり!隣は何ちゃん?」
「村西葵です。」
「へぇ。葵ちゃんかぁ。あたしは瑠菜!よろしくね。」
瑠菜はほんとうに綺麗なコだった。
年は同じくらいだろうか。
瑠菜は私たちにお茶を淹れてくれた。
次第に高瀬教授とのぞみさんは研究の話になりあたしはついていけなくなった。
「ねぇ。あおいちゃん。瑠菜の部屋来る?日本のこと聞かせてよ。瑠菜は3年も日本離れてるからさぁ~」
二階の瑠菜の部屋に
行くと。
またピアノがあった。
アップライトだが家に二台もピアノがあるなんて考えられない。
ものすごいお金持ちなんだなぁと思い知らされる。
「瑠菜ちゃん。いくつ?」
「17だよ。」
「じゃあ一緒だね。」
瑠菜はローマの音楽科に通ってるらしい。
卒業後はパリかウィーンの音大に進むのが目標らしい。
「瑠菜、ピアノしかできないんだ。ママみたく勉強できるわけでもないし、パパみたく絵が描けるわけでもない。わたるは勉強もスポーツもなんでもできるのにね」
わたる。
その名前にドキッとした。
話の流れから
兄弟かなんかだろうけど。
あたしはわたるを思い出した。
「わたるって誰?」
「…うん。双子の兄。日本にいるの。」
「へぇ…」
まさかね。
17歳のわたるなんて日本に何百人もいる。
でもあたしは
なんだかこの瑠菜とわたるが他人とは思えない。
目が似てる。
真っ黒で大きな黒目がそっくりなの。
「お兄さんてどんな人?」
「うーん。瑠菜と全然違うよ。説明しずらいなぁ…。写真見る?」
あたしは二つ返事でうなずきまくる。瑠菜は机から写真たてを持ってきた。
その写真には、
いまより少し幼いわたると
今と全然かわらない瑠菜が写ってた。
「わたる…」