あおいの光
帰国
高瀬教授はそれから発掘現場で顔を合わせたが
それ以上何かを話すこともなかった。
あたしは
わたるのお母さんだし、
先生のもと奥さんだし、少し仲良くなりたいと思ってたけれど…
あっという間に
バイト期間が終わってしまう。
ついに今日は最終日。
そこに高瀬教授が現れた。
「葵ちゃん。ありがとうね。瑠菜が葵ちゃんのことを嬉しそうに話すのよ。あの子少し変わってるから友達も少ないしね。」
「…はぁ。」
納得。
少し歳の割りには幼いし
しかも才能があり、
かなりの美貌。
おなじ女の子としては仲良くし難いかもしれない。
「これ、わたしてって瑠菜が…」
封筒には何枚か紙が入っていた。
「わたるとも、元旦那とも交流があるんですって?」
「あっ。はい。」
「わたる元気?」
「…ええ。連絡とってないんですか?」
「とってない。手紙書いても返事も来ないしね。」
「…いま、インハイで岡山にいますよ。」
「そう。」
きっと会いたいだろうなぁ。
わたるにはたくさん話すことがある。
帰ることが寂しい反面楽しみもある。
どちらにしても、
あたしはまたローマに来るつもりだ。
それ以上何かを話すこともなかった。
あたしは
わたるのお母さんだし、
先生のもと奥さんだし、少し仲良くなりたいと思ってたけれど…
あっという間に
バイト期間が終わってしまう。
ついに今日は最終日。
そこに高瀬教授が現れた。
「葵ちゃん。ありがとうね。瑠菜が葵ちゃんのことを嬉しそうに話すのよ。あの子少し変わってるから友達も少ないしね。」
「…はぁ。」
納得。
少し歳の割りには幼いし
しかも才能があり、
かなりの美貌。
おなじ女の子としては仲良くし難いかもしれない。
「これ、わたしてって瑠菜が…」
封筒には何枚か紙が入っていた。
「わたるとも、元旦那とも交流があるんですって?」
「あっ。はい。」
「わたる元気?」
「…ええ。連絡とってないんですか?」
「とってない。手紙書いても返事も来ないしね。」
「…いま、インハイで岡山にいますよ。」
「そう。」
きっと会いたいだろうなぁ。
わたるにはたくさん話すことがある。
帰ることが寂しい反面楽しみもある。
どちらにしても、
あたしはまたローマに来るつもりだ。