あおいの光
翌日、
あたしは朝早く起き帰国の途につく。

日本までは10時間以上かかる。

あたしは眠る前に瑠菜の手紙を開けることにした。

一枚の写真と
一枚の手紙が入っていた。

『あおいちゃんへ
瑠菜と友達になってくれてありがとう。
またローマに来てね。
瑠菜は日本には行きたくないってずっと思ってたんだけど、あおいちゃんもわたるもいるなら行きたいって思ったよ。
だから瑠菜も遊びに行っていいかな?
また手紙書くね。瑠菜より』

写真は
美しい海の写真だった。
あたしは衝撃を受けた。

海の色は
鮮やかな紫色だったから。

Mijas

ミハス…

写真の裏にそう書かれていた。

瑠菜は
あたしとわたるにより
先生に空いたいんじゃないかな…

この写真を
先生に見せたいんじゃないかな…


瑠菜は素直な
かわいい子なんだろうなぁ。

歪んだあたしとは
大違い。

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