あおいの光
お月様 其の弐
「んっ…、はァッ…」

わたるは何も言わずあたしを抱いた。

いつも優しいわたるは、
今日は激しい。

セックスに集中してないとき、何かを考えたり忘れたりしたいとき。

わたるはこんな風にあたしを抱く。


抱き終わるとわたるはあたしを二の腕にのせ、
話を切り出した。

「瑠菜はオレと父さんの傷みたいなモンなんだ」

「傷…?」

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