あおいの光

当たり前のように瑠菜がいた。

駅前でも相変わらず目立ってて、
わたるが一緒だから余計に目立ってた。

なんだか、不思議な感じ。


瑠菜とわたるが双子だなんて。

確かに・・・

似てる。


「あおい！」

わたるがあたしを呼ぶ。

そのときの瑠菜の顔は、
本当に寒気がするくらい嫉妬に満ちていた。

美しい顔のせいか、
あたしは本当に怖かった。

大きく丸い目は、鋭く突き刺すようにあたしを見る。

瑠菜。
あなたは、ほんとうは･･･

あたしは瑠菜を誤解していたかもしれない。

彼女よりあたしは賢いと。

でも、違う。
瑠菜は見た目が綺麗なだけじゃない。

賢いんじゃないかな？

少し、舌ったらずなしゃべり方や
カワイイしぐさ、
すべて
計算ずく？？？


「わたる」


あたし、怖い。

瑠菜がこわいよ。



この子、
普通じゃないかも･･･