ガラスの靴
「ねぇ、次の授業は移動教室だから早く行こう」

そう言って恵理は私の腕に腕を絡ませる。

「次は美術だっけ?」

「ハゲの秋山の授業だよ~!マジ最悪!」

そう言って二人でケラケラ笑う私の日常。
それは簡単に崩れてしまうもろいモノだった。




――――崩壊は突然に。



「恵理!」

いつも朝は遅刻ギリギリに来る恵理。
だから捕まえられるのはたいてい休み時間。


「ねぇ、恵理。昨日メールで送ったやつ、返事なかったからさぁ。で、日曜は一緒に行く?」

恵理は話掛ける私の前を無言で通り過ぎた。


今日は機嫌悪いのかな?


恵理は感情の起伏が激しい。
その影響を受けるのはほとんど私。
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