見えない二人の距離
夏のイベント
気がつけば、蒸し暑い季節がきた。
夏休みを目前に盛り上がる周りの奴らがいた。
「まずは、大鳥の祭りからだろ!」
「あそこのイカ焼き美味しいんだよねぇ」
オレの机には沢山のチラシ。
それを囲むようにして、オレの前に拓がいる。
「なんでもいいけど、なんでおまえがいんの?」
「え?」
キョトンとするのは、夏服に変わった澪。
「え?じゃなくて」
最近、やたらオレらのクラスにいる気がする。
特に用もねぇくせに。