見えない二人の距離
「お祭りの予定たててんじゃん♪」
「今年は3人で行けるな!」
話はどうやら先へ進んでるらしい。
2人は「ね~」とか言って意気投合してやがる。
「仲良しかよ」
ため息をつきながらボソッと呟いた。
3人で?
そんな都合のいい話、あるわけねぇだろ。
「仲良しじゃん!ねぇ、たっくん」
「仲良しだよなぁ!だって澪りん今年はオレたちと行きたいんだもんね?」
は!?
オレをチラッと見た拓を見逃さなかった。
「うん!でも…純平はあたしと行きたくないみたいじゃない?」
上目遣いでオレを見る澪。
ああ!チクショウ…
「彼氏は?」
オレが澪と行きたくないわけねぇだろ。