見えない二人の距離
別にオレは、澪と二人で行こうと狙ったわけじゃない。
それはそれで嬉しいんだけど…
澪は拓が居ると、オレに本音をださねぇからこうするしかないと思った。
悪いな拓。
これも澪を想うがため。
「あ、じゃあたっくんの彼女も一緒に行こうよ!」
っておい!
「なっ…」
これは予想外だった。
パァーっと明るくなった澪の顔と、バカにしたように笑う拓。
「ハハハハ!澪りん最っ高!!」
「え?なに!?なんでそんな笑うの~?」
「……っ…まじかよ」
澪にはホントに敵わねぇ…
結局、拓は一緒に行くことになった。