見えない二人の距離



もう本当に、今日ばかりはやべぇかもしんねぇ。


イカれた理性を保つのがやっと。


澪が次にイカれたことを言い出したら、オレはどうなるかわかんねぇ。



そう思ってた時


澪が口を開いた。














「あたし、彼氏と別れたんだよ」


「…っ…!?」



やっぱりこれは夢なんだ。


澪が、あいつと別れた?

またそれも冗談だろ?



寂しそうな顔をして笑う澪。



それは、オレが一番嫌いな顔だ。







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