見えない二人の距離


高校になってから1人暮らしを始めたオレの家に澪が来たのは数えきれない。


そして、家に澪以外の女を入れたことは
1度だってない。




「なに作ってんの?」


「ハンバーグ♪」


「ふーん」



澪の料理はよくわかんねぇ…


けど、美味いんだ。



横で鼻歌を歌いながらご機嫌な澪の姿を見る。



こうしてるとカレカノみたいだな。




やばい愛しさが込み上げてくるも
その感情を抑えるためにリビングに戻った。




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