割り切りの恋人たち【後編】
 ふたりはしばらく、思い出の町の中を肩を並べて歩く。
 しばらくして公園にたどり着いた。
 大きな池のある公園で、公園の出入り口付近ではやきとりを焼く煙が立ち込めていた。
 公園内を時計とは逆周りで、のんびりと周回する。
 池のほとりにはベンチが等間隔でならんでいる。
 そこにはさまざまな人たちが座っていたりする。
 恋人どうし、男同士、はたまた独りで座っている人。
 池ではカモたちが気持ちよさそうに行水をしている。
 そんな風景がそこにあった。
< 22 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop