MEMORY~A Promise with them~
 

「はいはい ちゃんと節度ある行動してるっつーの
てか 邪魔なんかしてないし!!
ねー!!陸さん♪」


「こらっ!! なんだ その口の聞き方は!!」


「あー すいません
そちらさんの迷惑にならないようこちらも気を付けますんで」

「もうっ 陸さんは何も悪くないから謝んなくてもいいのに!」


ねーっと千葉さんや周りにいるいつも一緒にいる女子達に振る小湊さん。
声色からして、恋をしている女の子って感じ。

そんな小湊さんに呆れた顔をしている千葉さんが視界に入りあたしは、昔の自分の情景が重なってしまった。



ただ
彼女達が昔の自分と同じやり取りをしただけ
たったそれだけ

なのに

何の関係もないただ、同じ年頃の彼女達にあの時の自分達二人を重ねてしまうなんて






思い出したくないのに、忘れようとしたのに

結局、それが出来ない自分がいる





この時、後にも先にもこんなにも自分が教師という職業に就いたことを呪った日はないだろう



 
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