MEMORY~A Promise with them~
なのに、
〝か、れん…?
お前 それ…何したんだよ…
…はっははは
そうだよねっ ぜんぶ 全部!あたしが悪いんだもんねっ!!
陸 どうだった?!さっきの物音は…
っ!何か、焦げ臭くないか? それに…
…な、なんだよ…これ
花恋…?
いやああああああああ!!!!!
おいっ! 花恋?!!!
どうしうわあああ!!!!!!〟
瞼を閉じれば鮮明にあの時の〝悲惨な″光景が浮かび上がる。
やりきれない思いか、悔しさからなのかは解らないが
無意識に拳をつくり力を入れていた。
稀莎、お前は胸の〝奥底″に何を隠してるんだ?
誰にも 何も言わず
一人で溜め込んで…
花恋のこと 〝恨んでる″のか?
俺を避けるのは 忘れたいからなのか?
俺と一緒にいる事はそんなに苦痛だったのか?
…俺は、今でもお前の気持ちは解らない
解りたくなんかない
お前が辛かったのも
苦しかったのも分かった
でも、だったら何で俺達にっ
稀莎に言わなかったんだよっ!!
お前のその気持ちを
俺達は後になって知ったんだぞ?
〝あの事件″の後に…