MEMORY~A Promise with them~
一瞬にして固まった彼女達を見てあたしは ああ…っと納得をしにっこり笑って口を開く。
「そう…そういう事…
それじゃあ 仲良く教室に帰りましょうか」
にっこりと笑っているのを見て彼女達はあたふたと慌て出す。
「何で 声かけたのよ!」
「しょうがないでしょっ 反射的によ
フカコウリョク ってやつよ!!」
「待ってよ 稀莎ちゃ~ん
今の時間に行かなきゃ 帰っちゃうんだってば」
「何が 帰っちゃうのよ……」
そう聞くと 彼女達は必死なのか口調が早くなる。
「今度 体育館の外壁の工事やるじゃん? その中にちょーカッコイイ人見つけちゃってさ」
「今 来てるんだけど 雨で中止になっちゃったからもう帰っちゃうんだって」
「だから 今しかその人見る事できないんだって お願い き「却下」
生徒の言葉を遮り そう言うとブーブーと文句を言ってくる。
「いいじゃん!!
ちょっとぐらいっ」
「駄目に決まってるでしょ!!
さっ 自分達の教室に戻りなさい」
「写メ撮ってくる って約束しちゃったし~…」
「明日にすればいいでしょ?
まだ 工事終わってないんだし 」
「今日は レアなスーツ姿だよ?
見逃せないよ」
「………何で知ってるのよ そんな事」
「メールで教えてもらった♪」
流石 いまどきの女子高生…
アドレス 聞くのは朝飯前ってか?