愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
私達は周りのサラリーマンやOL、それと店の人達からも一斉に白い目で見られてしまった。


二人でペコペコ頭を下げたら、苦笑いされただけで済んだけど、恥ずかしかった……


「ごめん、叫んじゃって」


「ううん」


「で、返事はしたの?」


「まだ……」


「迷ってるわけね?」


「うん、断るつもりだけどね」


「何でよ?」


「だって、歳が離れ過ぎてるし、私にはだらしない過去があるから……」


「歳は気にしなくていいんじゃないかなあ。彼は何て?」


「気にならないって……」


「じゃあ、いいじゃん。問題は志穂の過去だけど、黙っててもいいんじゃないの?」


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