愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
彼の実家訪問
それから10日程が過ぎたある日の夜。私は祐樹とこの間行った祐樹の地元のレストランでディナー中。
目の前に美味しそうなオマール海老の料理があるけど、それに掛けられた生クリームの入ったこってりとしたソースがちょっと苦手で、あまり食が進まなかった。
酸味の効いた白ワインはサッパリとして美味しいけれど、このところアルコールはあまり飲めなくなってるから、口を湿らす程度にしか飲まなかった。
「志穂さん、あまり食が進まないみたいですね? エビは好きですよね?」
「ええ、そうよ。ただ、今日はちょっと食欲がなくて……、ごめんなさい」
「もしかして、具合が悪いんですか?」
心配してくれる祐樹に、
「少しね。夏バテかな」
と、私はまた嘘をついてしまった。
目の前に美味しそうなオマール海老の料理があるけど、それに掛けられた生クリームの入ったこってりとしたソースがちょっと苦手で、あまり食が進まなかった。
酸味の効いた白ワインはサッパリとして美味しいけれど、このところアルコールはあまり飲めなくなってるから、口を湿らす程度にしか飲まなかった。
「志穂さん、あまり食が進まないみたいですね? エビは好きですよね?」
「ええ、そうよ。ただ、今日はちょっと食欲がなくて……、ごめんなさい」
「もしかして、具合が悪いんですか?」
心配してくれる祐樹に、
「少しね。夏バテかな」
と、私はまた嘘をついてしまった。