愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
「や、やめてくださいよ、恥ずかしいから……」


「あはは。でも私は言っただろ? “君達は相思相愛なんだから大丈夫だ”って。一生の大事だから、ちょっと慎重になったんですよね?」


「え? はい、まあ……」


「祐樹君はまだまだ子供みたいな所があるから、しっかりリードしてやってくださいね?」


「リードだなんて……」


祐樹に目をやると、彼ははにかみながら、


「よろしくお願いします」


と言って私にペコッと頭を下げた。すかさず私も、

「こちらこそ、よろしくお願いします」

と言ってお辞儀をした。



こんなにも幸せを感じたのは、今までの人生で初めてだった。


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