愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
「志穂、おめでとう!」
「ありがとう。でも、“おめでとう”はまだ早いよ……」
祐樹のプロポーズを受けた日の翌日、私はランチを摂りながら早速加奈子にその報告をした。
加奈子はサイコロステーキを、さも美味しそうに頬張っていた。
「そう? もう決まったも同然でしょ? 神林君との結婚」
「祐樹のご両親が許してくださるかどうか……」
「今どき子供の結婚に反対する親なんかいないんじゃない?」
「それはどうかしら。祐樹の実家の事は、私なんかじゃ想像も出来ない気がするの」
「それって、どういう事?」
「うん、内緒にしてるらしいから、ここだけの話にしてほしいんだけど、祐樹って御曹司らしいの」
「御曹司!?」
「ありがとう。でも、“おめでとう”はまだ早いよ……」
祐樹のプロポーズを受けた日の翌日、私はランチを摂りながら早速加奈子にその報告をした。
加奈子はサイコロステーキを、さも美味しそうに頬張っていた。
「そう? もう決まったも同然でしょ? 神林君との結婚」
「祐樹のご両親が許してくださるかどうか……」
「今どき子供の結婚に反対する親なんかいないんじゃない?」
「それはどうかしら。祐樹の実家の事は、私なんかじゃ想像も出来ない気がするの」
「それって、どういう事?」
「うん、内緒にしてるらしいから、ここだけの話にしてほしいんだけど、祐樹って御曹司らしいの」
「御曹司!?」