愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
アリサに付いて、私はアリサの赤くて可愛い車に乗せてもらった。


車を道に停めたまま、「志穂ちゃん、何があったか話して?」とアリサに言われ、私はコクっと頷いた。


私はアリサに、今日の事を有りのままに、全て話した。

私の過去の過ちも、アリサにはすんなり話す事が出来た。


「ダディ、最低ー!」


私が話し終えると、アリサは開口一番にそう言った。


「ううん、そんな事ない。私が悪いのは事実だし、祐樹にちゃんと話しておくべきだったのよ」


「違う!」


「え?」


「志穂ちゃんは悪くなんかないよ。ただ、失敗しちゃっただけじゃない……」


「ありがとう。でも、取り返しのつかない失敗だわ」


「じゃあ、あたしは?」


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