愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
慌ただしさの中、あっという間に5日間が過ぎた。


昼間は仕事の引き継ぎに、夜は荷物の整理に。
悪阻はますます酷くなったけど、産婦人科に行く暇などなかった。


祐樹は、日に日に荒れていった。


遅刻は当たり前になり、無断欠勤もした。

服装は乱れ、アルコールや汗の臭いをさせる事も……


気の小さい課長は、強く注意する事も出来ず、かといって私も、彼に話し掛ける勇気はなかった。


祐樹、ごめんね。

私の事なんか早く忘れて、本来の君に戻って……


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