愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
「何ブルーだっけ?」
「なんだあ。それはですね、えっと……何だっけ。確かレースに関係したような……、エフワンブルー、じゃないしなあ」
「それが気になって、死に切れなかったのかも」
「や、ほんとですか? じゃあ、意地でも思い出しませんよ、ルマンブルーなんて」
「あ、それそれ」
「しまった……。志穂さん、死なないでくださいよ?」
「うふふ、大丈夫よ」
俺は志穂さんをフワッと抱き上げた。
心なしか、前より軽く感じた。
「志穂さん、痩せましたか?」
「少しね」
「病院へ行きましょうね」
「うん。あのね、眠っちゃうかもしれないから、祐樹にお願いしたいんだけど……」
「何ですか? 何でも言ってください」
「お医者さんに言ってほしいの。“この人、妊娠してます”って」
「そう言えばいいんですね? 分かりました。この人、妊娠……って、えーっ!!」
−−−−−−−−−−−
志穂が蘇生したのは出来過ぎかもしれませんが、愛が奇跡を起こしたという事で……
阿部のその後ですが、踏切で電車に飛び込んだらしいです。
※
当初はここで完結としましたが、その後エピローグ(19P)追加しました。
よろしければ、【次へ】を押してください。
秋風月
「なんだあ。それはですね、えっと……何だっけ。確かレースに関係したような……、エフワンブルー、じゃないしなあ」
「それが気になって、死に切れなかったのかも」
「や、ほんとですか? じゃあ、意地でも思い出しませんよ、ルマンブルーなんて」
「あ、それそれ」
「しまった……。志穂さん、死なないでくださいよ?」
「うふふ、大丈夫よ」
俺は志穂さんをフワッと抱き上げた。
心なしか、前より軽く感じた。
「志穂さん、痩せましたか?」
「少しね」
「病院へ行きましょうね」
「うん。あのね、眠っちゃうかもしれないから、祐樹にお願いしたいんだけど……」
「何ですか? 何でも言ってください」
「お医者さんに言ってほしいの。“この人、妊娠してます”って」
「そう言えばいいんですね? 分かりました。この人、妊娠……って、えーっ!!」
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志穂が蘇生したのは出来過ぎかもしれませんが、愛が奇跡を起こしたという事で……
阿部のその後ですが、踏切で電車に飛び込んだらしいです。
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当初はここで完結としましたが、その後エピローグ(19P)追加しました。
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