愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
エピローグ
今日は志穂が総合病院を退院する日だ。
頭やその他、何ヶ所か打撲傷があり、念のための検査と、志穂の体力低下に疲労が重なっていたため、その回復を待って一週間程の入院になってしまった。
お腹の赤ちゃんは幸いな事に無事で、産婦人科で診察を受けた結果、翌年の5月が出産予定との事だった。
「お化粧なんかいいのに……」
志穂はベッドに腰掛け、杏里沙にメイクを施されながら祐樹に向かって言った。
「まだそんなこと言ってる……。敵地に乗り込むんだから、武装しなきゃダメって言ってるでしょ?」
答えたのは、慣れた手つきで手を動かしている杏里沙だった。
「という事だそうです。姉貴、痣は隠せる?」
頭やその他、何ヶ所か打撲傷があり、念のための検査と、志穂の体力低下に疲労が重なっていたため、その回復を待って一週間程の入院になってしまった。
お腹の赤ちゃんは幸いな事に無事で、産婦人科で診察を受けた結果、翌年の5月が出産予定との事だった。
「お化粧なんかいいのに……」
志穂はベッドに腰掛け、杏里沙にメイクを施されながら祐樹に向かって言った。
「まだそんなこと言ってる……。敵地に乗り込むんだから、武装しなきゃダメって言ってるでしょ?」
答えたのは、慣れた手つきで手を動かしている杏里沙だった。
「という事だそうです。姉貴、痣は隠せる?」