愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
「主任、探しちゃいましたよー」


私が振り向くのと同時に聞こえたその声の主は、新入社員で私の部下の神林君だった。


「二次会行きましょう?」


「二次会?」


「はい。主賓の言う事は絶対ですよね? つまり、主任に拒否権はなし」


神林君はそう言いながら、片手で阿部の腕を私の腕から引き剥がしていた。


「何だね、君は?」


「新人の神林祐樹です!」


「それは知ってる。何のつもりかと聞いているんだ」


「谷崎主任を二次会にお誘いしてるんです。いけませんか?」


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