愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
阿部は自分よりも背が高い神林君から見下ろされ、


「いけない事はないが……」


と、か細い声で言った。


「ですよね? では部長、お疲れ様でした!」


神林君は阿部にペコッと頭を下げると、「さあ、行きましょう?」と言って私の手を引いて歩きだした。


阿部を振り向くと、苦虫をかじったような顔でこちらを見ていて、私はあっかんべーをしてやりたい気持ちだった。


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