愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
「もういいの?」


「はい、もちろん」


「無理しなくていいのよ? 楽しそうにしてたじゃない?」


「何言ってるんですか……。主任と離れちゃって、ちっとも楽しくなかったですよ」


「ほんとかしら?」


「本当ですよー」


「まあ、いいわ。誰かに見られたら大変だから、早く出ましょう?」


そう言って出入り口に向かおうとした時、誰かの視線を感じた気がして私は後ろを振り返った。


しかし、そこには誰もいなかった。今のは気のせいかなあ……


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