愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
「どこかで飲み直しますか?」


「ん……それより、帰りたいかなあ」


「主任のアパートにですか?」


「そうよ?」


「一緒に?」


「ま、まあね」


私がそう言うと、横を歩いていた神林君が、屈むようにして私の顔を覗き込んで来た。


「主任……」


「な、何よ?」


「エッチ」


「な……ん……」


“何でよ?”と言おうとした私の口は、神林君の柔らかな唇で塞がれてしまった。


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