愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
神林君は、それこそ“モリモリ”という感じで私が作った朝食を食べている。


それを見ていたら、田舎にいる3つ下の弟を思い出した。
そう言えば神林君って、弟よりもずっと若いんだよね……


「トースト、もう一枚焼こうか?」


「あ、はい」


「コーヒーのお代わりは?」


「お願いします」


「オッケー」


と言って私が椅子から立ち上がると、


「あの……」


と、神林君が上目遣いで私を見上げた。


それ、反則だってば……


そんな目で見られると、彼が仔犬みたいに見えて、胸がキュンとなってしまう。


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