愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
「やっぱり、いい!」


「はあ?」


「言わなくていい。聞きたくない」


「そんな……。せっかく言う気になったのに」


「明日言って?」


「いやだ。今言いたい」


「どうしても?」


「はい」


「いいわ。言ってみて?」


私は耳を塞ぎたかったけど、代わりに目を閉じた。


「俺、実は……主任の事、すっごく……愛してます」


「え?」


思わず目を開くと、ほんのり赤らんだ神林君の顔が目の前にあった。


「嘘でしょ?」


「嘘じゃないですよ。というか、言わなくても知ってたでしょ?」


「ううん、知らなかった……」


「酷いなあ。じゃあ主任は?」


「わ、私?」


「はい。俺の事、どう思ってるんですか?」


「それは……」


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