愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
「ナイス・トゥ・ミート・ユー」


え、何?

“彼女”が耳元で何か言ったけど、何て言ったのかすぐには解らなかった。


ああ、“あなたに会えて嬉しい”って英語で言ったのか……

でも、何で英語?


私は“彼女”に抱き着かれたまま、呆然と立ちすくんでいた。


「姉貴、そういうのはダメだって言ったろ? 志穂さんがびっくりしてるじゃないか……」


「ソーリー」


そう言って“彼女”は私を放してくれた。今のは“ごめんなさい”よね?


なんて事よりも……

祐樹は今、“姉貴”って言わなかった?


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