愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
「ち、違います。私は単なる祐樹君の職場の上司です」


私が焦ってそう言うと、一斉に三人から怪訝な目で見られてしまった。


「志穂さんは俺の上司、兼恋人です。志穂さん、ここでは隠す必要ないですよ?」


「でも……」


祐樹の恋人だなんて、そんな風に言ってもらっていいのだろうか、私なんかが……


ゴホン

気まずい空気を一掃するかのように、マスターは咳ばらいを一つして、


「今日は何を作ろうかな?」


と祐樹に言った。


「ああ、そうですね……、姉貴、魚でも大丈夫?」


「ノープロブレム」


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