愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
「普通に“大丈夫”って言えよな? ったく……じゃあ、舌ビラメのムニエル作れる?」


「オフコース」


「もう、マスターまで……」


祐樹は私がお肉が苦手なのを知ってるから、お魚を頼んでくれたんだわ。


それと3人の会話が愉快で温かくて、私は胸が熱くなった。


「志穂さん、白ワインは飲めますか?」


「オフコース」


「やだなあ、志穂さんまで……」


「ごめんなさい」


「じゃあ、この前飲んだやつ。えっと……」


「シャブリだね?」


「そう、それ。前菜はマスターにお任せで、その前にビールをお願いします」


「かしこまりました」


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