愛なんかいらない 〜キュート過ぎる部下〜
「どこかでゆっくり話したいんだけど、いい?」


「いいですよ」


これから話す事は歩きながらするような話ではないので、私達は駅前の小さなスナックに入って行った。


店内は薄暗く、冷房が効いてひんやりしている。
私達の他には一組の男女がいるだけで、静かでちょうど良いと思った。


「いらっしゃいませ」と出迎えてくれたママさんは、40ぐらいでさほど派手ではない。


祐樹と私はボックス席に斜めに向かい合うように座った。


そしてスコッチの水割りを祐樹のはシングルで、私のはダブルで作ってもらった。


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