総司へ
その道がとても険しいことを知っている。
それは覚悟の上。
あなたの覚悟。止めることはできない。
ただひたすらに、突き進むあなたの背中をいつも追う。
前に飛び出すことのできないはがゆさ。
あなたの歩みを止められないくやしさ。
それでも見とれてしまう。後ろ姿。
迷いなく生きようとする。
桜のよう。
それを見上げるわたしは、ただの傍観者。
だから、涙を流す資格がないのです。
泣きたい、泣けない。
ただ、見ているだけだから。