ライム☆ライムの香りをおひとついかが?
舞台の上で新入生代表の挨拶をするその姿に、あたしは見とれていた。



緊張した様子もなく、淡々と話していく様子をじっと見つめる。



マイクをつたって体育館に響く声。



少し低くて、それでいて通る声。



その声があたしの心の中に響いていく。










この時、



あたしはこの人に恋をする・・・・・。



この人を好きになる・・・・・。



心のどこかで確信していた・・・・・気がする。



その予感で、鼓動がまた波を打つ。



なんだか胸の奥がザワザワするような・・・・・



そんな気持ちに包まれていた。



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