~王子様に逢いたくて~

琴音Side



チュンチュン……



ん…眩しー………



はぁ…もう朝か………



「……朝なんか来なきゃいいのに………」




「琴音~!早くしないと遅刻しちゃうわよ!!」



「今行く~!」



「琴音が寝坊なんて珍しいわね?昨日寝れなかったの?」



そう…あたしは寝坊なんてめったにしない。



特にお父さんが死んでからは……


女で一筋であたしを育ててくれたお母さん


お母さんは自分もしんどい筈なのにいつもあたしの心配ばかりする


だから迷惑なんか掛けちゃいけないんだ………



「大丈夫だよ!アラームセットし忘れただけだから!!」



「そうなの?………あぁ!!!もうこんな時間!遅刻しちゃうわよ!」




「本当だ!!!じゃ行ってきまーす!」


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