絆~君への届かない想い~
高校1年の時 初めて逢って、皆とつるむようになって、お互いを知るようになって…
本当は凄く脆いのにそんな弱い部分を見せずに明るく振る舞う君に徐々に惹かれていった。
けど、君は俺なんかじゃなく 直弥を好きになった。
直弥は〝親友″
中学の時に同じクラスになり仲良くなった。
それ以来よくつるむようになったから 直弥の楽しかった時と辛かった時は…分かる…
元カノの事や家族の事……
辛い時期が重なって心がボロボロのはずなのに、それでも前向きに歩んでいる直弥は凄いと尊敬した。
だから、ようやく幸せをつかめて良かったと思う反面 汚い感情が渦巻いていたのも事実だ…。
あの頃の俺はまだまだガキだったから感情を止める術なんて知らなくて暴走しまくってた。
「ごめんね…」
「えっ?」
ボーッとしてた俺は突然の言葉に焦る。
まさか、声に出してたのか?
「飽きちゃったんじゃない?疲れたでしょ? 女の買い物は長いって言うし…」
最後の言葉だけ ぽつり と小さく呟き眉をハの字にたらしこちらの顔を伺ってくる。
「全然っ 少し考え事してただけだから 気にすんな」
って言うのは半分嘘。
昨日遅くまで大学に残ってたから殆ど寝てなくて寝不足。
こんな事言ったら美綾が気を使うし、何より俺から買い物に付き合うと言ったのに悪い。
それに、折角の邪魔者無しのデートだ。
台なしにするわけにはいかないっ!
「チッ 遠ざかる洋梨タルト…」
「おまっ それが狙いかっ 洋梨タルトつったら 【クローバー】の季節限定メニューのケーキじゃねえか!」
「そうそこよっ! 毎年 この季節になるのをどれだけあたしは待ち望んでたか… なのにっ まだ今年に入ってから一回も洋梨タルトを食べない! 目と鼻の先にあるのに入らないとはなんたる拷問!!
食べなきゃ死ぬ~~ 必ず食べなきゃ不治の病がおそ「分かった 分かった…」
そんな 捨てられた子犬みたいな目で見られると断れないって…
「本当っ?! やったー!!」
急に目をキラキラ輝かさせて俺の腕を掴む。
本当は凄く脆いのにそんな弱い部分を見せずに明るく振る舞う君に徐々に惹かれていった。
けど、君は俺なんかじゃなく 直弥を好きになった。
直弥は〝親友″
中学の時に同じクラスになり仲良くなった。
それ以来よくつるむようになったから 直弥の楽しかった時と辛かった時は…分かる…
元カノの事や家族の事……
辛い時期が重なって心がボロボロのはずなのに、それでも前向きに歩んでいる直弥は凄いと尊敬した。
だから、ようやく幸せをつかめて良かったと思う反面 汚い感情が渦巻いていたのも事実だ…。
あの頃の俺はまだまだガキだったから感情を止める術なんて知らなくて暴走しまくってた。
「ごめんね…」
「えっ?」
ボーッとしてた俺は突然の言葉に焦る。
まさか、声に出してたのか?
「飽きちゃったんじゃない?疲れたでしょ? 女の買い物は長いって言うし…」
最後の言葉だけ ぽつり と小さく呟き眉をハの字にたらしこちらの顔を伺ってくる。
「全然っ 少し考え事してただけだから 気にすんな」
って言うのは半分嘘。
昨日遅くまで大学に残ってたから殆ど寝てなくて寝不足。
こんな事言ったら美綾が気を使うし、何より俺から買い物に付き合うと言ったのに悪い。
それに、折角の邪魔者無しのデートだ。
台なしにするわけにはいかないっ!
「チッ 遠ざかる洋梨タルト…」
「おまっ それが狙いかっ 洋梨タルトつったら 【クローバー】の季節限定メニューのケーキじゃねえか!」
「そうそこよっ! 毎年 この季節になるのをどれだけあたしは待ち望んでたか… なのにっ まだ今年に入ってから一回も洋梨タルトを食べない! 目と鼻の先にあるのに入らないとはなんたる拷問!!
食べなきゃ死ぬ~~ 必ず食べなきゃ不治の病がおそ「分かった 分かった…」
そんな 捨てられた子犬みたいな目で見られると断れないって…
「本当っ?! やったー!!」
急に目をキラキラ輝かさせて俺の腕を掴む。