お嬢様の秘密
part1☆

呼び出し

「ふぁ...眠たい...。」


眠たい目をこすりながら登校してるのは私、秋本ユリ。


容姿は中の下くらい?


成績は普通。


今年の4月に家の近くの進学校春日高校に進学したばかり。


あまり裕福ではない家庭の普通の高校生。




生徒で溢れかえっている正門を通過し、公立高校の割には広くて綺麗な庭を横目に教室へ向かう。


入学したてだからまだ新鮮さを感じるんだ。


5分ほどするとだいぶ趣のある校舎が見えてくる。


そして教室へ入り、クラスの子に軽く挨拶しながら、私は窓際の一番前の席に座り荷物を片付け始めた。





「おはよう!...…何か今日は眠たそうだね。」


私に話しかけてきたのは、幼なじみの浅井夏菜。


頭脳明晰で運動神経抜群の完璧な人。


私の自慢の親友。


スタイルは抜群だし美人だし、性格いいし...。


私が密かに尊敬している人でもある。


そんな子を男子が放って置くわけがなく……。


しょっちゅう告白されている。


入学式の後とかにも呼び出されてたし。


普通に街を歩いていたら大変....。


本人はちょっと鈍感だけどね。



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