お嬢様の秘密

葵は納得できるんだけど私………？


「っというわけで準備よろしく！あとは国松、頼んだわよ。」


「はい。しかと承りました。」


「ちょ…ちょっと！シルバー様……！！」


シルバーは部屋を出ていってしまった。


はぁ…………


「また役員やるの…。」


前散々疲れたのに…。


葵がいたからなんとかなったものの陰での言われようは散々だった。


「ユリ様。授業を出なくてもよいことになってますので。」


「国松さん！ほんと？」


「はい。では準備をお願い致します。

只今より授業を欠席なさって大丈夫ですので。」


国松さんも部屋を出た。




学園長室に２人っきりだ…。


ソファに座っているけど葵との距離は一人分もない。


心臓がバクバクしてきた…。


なんで…？


「ユリといるとめんどいことになるな。」


めんどいこと....。


その言葉は葵が言ったの？


ううん、私の記憶の中のあの子が言ったの。


葵と自然に重ねてしまった....。


「ユリ？どうした？」


「な....なにが？」


葵に微笑み返した。


「無理に笑うなよ。なんかあったらすぐに言え。」


「えっ....？」