お嬢様の秘密
「それでは、桜井玲央様、浅井夏菜様。お願いいたします。」
私の執事が司会。
たまたま私たちの1つ前が夏菜たちだった。
「ねぇ葵?これってさ舞踏会じゃなくて発表会じゃん。」
ダンスフロアかと思いきやステージ仕様だし。
「そっか、お前は知らないか。少し説明するとな。今日の発表会で踊った後、1位と2位にベストカップル賞を貰えんの。
それをもらえなかった人はカップルの組を変えることができる。」
待って…。
もし、私がうまく踊れなかったら....。
ベストカップル賞をとれなかったら......。
葵は別の人と組み直すの?
いや....絶対嫌!
って私何考えてるんだろう?
葵は私なんかよりもっといい人いるはず。
出身とかにこだわるなら。
もともと、私に命令してくる人なのに....。
「で、それが明日に繋がるわけ。」
「なんで?」
「今夜は一応会社の重役とか来てるけど明日はもっと来るから。将来性を考えてみんなペアを変えたり徹夜で練習したりするわけ。
将来の社長が恥をかきたくないだろう?たかが学生の舞踏会とはいえ、これは正式なものだから。」
「へぇ....。ねぇ?私、踊ったことないよ?」
小さい頃に日本舞踊を習わされたけど。
「そうか、出身も出身だしな。大丈夫、気にすんな。俺がサポートするから。足も今はなんとか大丈夫だろ?」
「うん。応急処置かなり効いてるみたい。」
私のその言葉を聞いて、葵は安心してくれたみたい。
「では、最後は高澤葵様、秋本ユリ様です。」
桜井が目で“頑張ってください”と合図してきた。
「ふ....。」
初めてなのにトリって....。
緊張する。
私の執事が司会。
たまたま私たちの1つ前が夏菜たちだった。
「ねぇ葵?これってさ舞踏会じゃなくて発表会じゃん。」
ダンスフロアかと思いきやステージ仕様だし。
「そっか、お前は知らないか。少し説明するとな。今日の発表会で踊った後、1位と2位にベストカップル賞を貰えんの。
それをもらえなかった人はカップルの組を変えることができる。」
待って…。
もし、私がうまく踊れなかったら....。
ベストカップル賞をとれなかったら......。
葵は別の人と組み直すの?
いや....絶対嫌!
って私何考えてるんだろう?
葵は私なんかよりもっといい人いるはず。
出身とかにこだわるなら。
もともと、私に命令してくる人なのに....。
「で、それが明日に繋がるわけ。」
「なんで?」
「今夜は一応会社の重役とか来てるけど明日はもっと来るから。将来性を考えてみんなペアを変えたり徹夜で練習したりするわけ。
将来の社長が恥をかきたくないだろう?たかが学生の舞踏会とはいえ、これは正式なものだから。」
「へぇ....。ねぇ?私、踊ったことないよ?」
小さい頃に日本舞踊を習わされたけど。
「そうか、出身も出身だしな。大丈夫、気にすんな。俺がサポートするから。足も今はなんとか大丈夫だろ?」
「うん。応急処置かなり効いてるみたい。」
私のその言葉を聞いて、葵は安心してくれたみたい。
「では、最後は高澤葵様、秋本ユリ様です。」
桜井が目で“頑張ってください”と合図してきた。
「ふ....。」
初めてなのにトリって....。
緊張する。