お嬢様の秘密
パチパチ。


目を覚ました。


ここ....どこ?


「あれ....理央?ここってどこ?」


「起きられましたか。体調はどうでしょう?」


ベッド脇にずっといてくれたのかな?


「大丈夫よ。まだ完全ではないけどある程度はマシになったわ。」


「それはようございました。早速ですが、シルバー様がお呼びです。」


「分かった。」


私は立とうとしたけど....。


「痛っ....!」


思いっきり顔を歪めてしまった。


ますます酷くなってる。


昨日怒って思いっきり走ってたからな....。


罰が当たったのかも。


「お、お嬢様!無理なさらないでください。怪我がひどくなったらどうするんですか!少々お待ちを!」


理央は指をパチンと鳴らした。


「はい、お呼びでしょうか?」


屋敷の中のメイドが飛んできた。


「医者を呼んで。」


「かしこまりました。」


朝なのに仕事早いな....。






「お嬢様。シルバー様をお呼びいたします。しばらくお休みになってお待ちください。」


「分かったわ...。」


こちらから行くつもりが来てもらうことになってしまった。


申し訳ない………


前夜祭はなんとか踊れたから大したことないと思ってたんだけどな....。


あとからひどくなるような薬が塗られてたのかな?
< 142 / 312 >

この作品をシェア

pagetop