お嬢様の秘密
-葵side-


パチッ!


今は8時。


俺はかなり汗びっしょりになっていた。




今の真理亜の話は....夢?


俺は特技とも言っていいほど正夢を見る確率が高い。


だから余計怖くなっている....。


最近自覚したが、俺はユリに惚れているらしい。


だから、アイツに何かあったかと思うと.....。


心配性になってしまう。






今日は校舎に行ってみるか.....。


「吉崎。」


「おはようございます。お呼びでございますか?」


「俺が今から言うことをよく聞いてほしい。」


「はい。しかし....葵様どうなされました?汗おかきで.....。」


「大したことはないから気にするな。」


俺は.....初恋か?


大切な人を守りたくなる気持ち....初めてだし。


「ユリに危害を与えるやつをすぐに俺に知らせろ。」


「承知しました。」


そういったあと、吉崎は少し微笑んだ。


「どうした?」


「葵様....。お好きなんでしょ?お似合いですよ。」


「どうも。」


からかい?


「い、行くぞ!遅刻しそうな時間だしな。」


「ではすぐに。」


吉崎ってこんな人だったか....?


-葵side end-
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