お嬢様の秘密
part4☆

決意

幼い頃.....。


それは小学校の話。


確か低学年くらいだったと思う。


ある時私は夏菜と２人で他愛ない話をしていながら帰る支度をしていた。


私はそこまで目立つほうではなかった。


夏菜は美少女であるがゆえに当時から注目度はあった。


玲央はその時から相変わらずモテていた。


そんなある日、いつものように帰ろうとした時、私は１人の女の子に呼ばれた。


不安がる夏菜を置いて私は付いて行くことにした。





私が指定された場所に行くとそこには私を呼び出した女の子と他数人の女の子がいた。


「あなた玲央様の幼なじみよね？笑っちゃうわこんな不細工で。」


そんなの今さら…。


「夏菜ちゃんともでしょ？夏菜ちゃんが可哀想ー！」


ずっと私に構ってくれてるし…。


私は人に流されやすかった。


それでいてあまり人前で泣く子じゃなかった。


「あら～？なんで泣かないの～？」


「泣かないとすこーし殴っちゃうよ？」


「ねぇ？もう殴ってもいいんじゃない？」


怖がりもせず泣きもせず。


そんな私に女の子たちはイライラが爆発した。



「もういいわ。陽菜、倉庫に閉じ込めるわよ。」


「かしこまりました、美穂様。」


そこで私はまた、いじめられた。






気づいたら私の顔は青タン、傷だらけ。


両腕は後で縛られ、身動きがとれない。


口にはハンカチで喋れないように塞いである。


その上真っ暗な部屋の中。


小さかった私は我慢しきれず大泣きした....。


このことは私は記憶を失っていたから人の話を聞いていつの間にか作り上げた記憶。






どれほど時間がたったか。


バンバンと音がした。


ぐったりとしていたが私は最後の力を振り絞って声を出した。


そこから記憶はない。


だけど今でもトラウマが発生してしまうんだ…。



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