お嬢様の秘密
-莉依紗side-


ープルルルル


あら?


誰かしら....。


今はリムジンで移動中。


「ローゼ様。どうかお気になさらず。」


「ありがとう……。でもローゼじゃないわよ。まだ学園の外に出てないし。」


「え?ここはまだ敷地内なんですか?」


「そうでこざいますよ。葵様。あと5分ほどすると………あっ。出ました。」


「相変わらず広いですね.....。」


「そんなことないわよ。あなたの家のほうが広いわ。」


「いやいや....。」


葵、あなたの家に一回だけ行ったことがあるのよ....。


覚えていないでしょうね。


あなたのお母様に会いにね。




私は電話に出た。


「はい。」


「もしもし...。この番号って……学園祭の時に番号を教えていただいたからシルバー様であってますか?」


ガチャ。


私は携帯を落としてしまった。


「莉依紗様?大丈夫ですか?」


「ユ、ユリ.....。ユリさんなの!?」


無事、無事でいるわ.....。


私が落とした携帯を拾い、葵は電話に出た。


「もしもし………ユリ………なのか?」


「葵!私は元気よ。良かった!葵は助かって。」


葵....は?


どういうこと?

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