お嬢様の秘密
-葵side-


着いた。


「遠かったわね~いつもより。」


「実はですね……。後ろから尾行されてまして…。」


なんだって?


「なんで私に早く言わなかったの!?国松?」


「お電話をなさってたので……。」


「そうね....。イライラしてごめんなさいね。」


ーウィーン


警視庁のドアが開く。


「おはようございます。秋本様。」


は?


秋本?


「おはよう。ごめんなさいね、なかなか来なくて。」


「お気になさらず。秋本様の言われた通りに事を進めると、必ず事件が解決してしますので!」


「ねぇ。12階の会議室開いてるかしら?」


「少々お待ちください。」


話していた受付の人はどこかへ行ってしまった。


「ローゼ「それで呼ばないで。学園長やっていることをバレてはいけないの。今は秋本でいいわよ。」


「秋本さん....。すごいですね。」


「そう。それでいいわ。………で、何がすごいのかしら?」


「入ったら一斉に礼をしたじゃないですか。今どのくらいの位置にいるんですか?」


「うーん………。私は出身大学の関係でスピード出世型だと思うんだけど。警視正くらいかしら?」


いや、さらっと言ってるけど………


「めっちゃ上じゃないですか………。」


まんざらでもない顔しているけど、学園長を兼任しているんだから相当の努力家なんだろう。
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