お嬢様の秘密
-夏菜side-


冬休みが終わって授業が始まったんだけど………。


初日からずっと何１つ頭に入ってこない。


ふとあたりを見渡すと初日は絶対出席にもかかわらず空席が。


高澤君がいない....。


またモニター？


なんて簡単に思っていた。


ユリが私の横からいなくなったとたん、クラスの女子が一斉に私に話しかけてきた。


ユリをあまり好んでいなかった人たち。


ユリは教室の男子から表立ってモテていたからいつのまにか目の敵にされていた。


ユリの存在を否定されたみたい..。


この学園の人はイヤだな....。


男子も助けてくれない。


むしろ変な目つきをしている。


隣にいる玲央をみたら男子たちを睨み返しくれたので嫌な視線を受けなくなった。







あ。


メール。


誰だろ....。


私は先生の目を盗みこっそりメールを見た。


「高澤くん....？とシルバー様？」


2人から一斉に来ていた。


内容は....…。


『授業は出なくていいから今すぐに私の屋敷に来なさい。14時にあなたの教室のドアが開きます。

授業中だと思うけど、それは気にしなくて結構よ。』


ん？


今何時？


私がふと時計を見た瞬間。

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