お嬢様の秘密
竜也さんが用意してくれたリムジンにすぐに乗り込んだ


「玲央...?」


「あぁ...。さっき葵から連絡が来た。」


「最近理央さん見てないけど....。どうしてる?」


「さぁ....。俺もよく知らないからな。」


「玲央、兄貴のことくらい知っておきなさい。理央はユリ様にお仕えした後、真理亜様に仕えている。」


竜也さんは冷静な声でそう答えた。


「マジで!?」


「ウソでしょ!?」


「Sランク執事を余らせておくわけにはいかないからな。特に俺らは秋本家にお仕えする執事だ。

Sランクの執事は時期後継者にお仕えすることになっているし。それはお前も嫌という程聞いているんじゃないか?」


玲央は少し眉をひそめた。


「なあ、親父。夏菜に言ってもいいと思う?」


「あぁ....一応聞いたら?」


「分かったよ....。」


「夏菜様。着きました。お降りくださいませ。」


え?


もう着いた?


かなり飛ばしたわね....。





私が降りた場所は....。


「え?シルバー様の屋敷じゃない....。」


何かあったのかな?


ユリの居場所が分かったのかな?


そうだと良いけど....。


-夏菜side end-
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